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ヴィナス戦記のSEIJISANのレビュー・感想・評価

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)
1.0
安彦良和さん原作の漫画を御自ら脚本と監督を務めた作品。作画は凄いです。「絵がうまいなぁ(時々キャラクターが変顔するの辛いけど)」と驚く事しきり。そして唐突に背景が実写になるという驚きの演出も披露してくれています。でも...面白くない。戦争中のストーリーなのに全く緊迫感が無いです。そして、キャラクター達も一体何がしたいのかがわからない。行動が行き当たりばったりに見えて追いかける方は大変。そもそも戦争に関する描写が少ない上に迫力不足。本作が興行的に大コケをした為同監督は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の総監督までアニメーションからは離れる結果になる。修復不可能な程大喧嘩した富野由悠季さんとはアニメーション監督としての技量の差は残酷なまでにありますね...。戦時下の国の群像劇を描く時の富野監督が何気なくしている事が実はとても真似出来るレベルにあるものじゃない事を改めて知りました。
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