ルサチマ

センチネルのルサチマのレビュー・感想・評価

センチネル(1977年製作の映画)
4.3
ギル・メレによる音楽が一部強すぎて心理的な同化を促しすぎてる気もするが、音楽そのものが中々面白い。絶妙にポピュラーな音楽に寄せつつ、ズラして居心地の悪さを与えてみたり、電子音や物音がメロディに組み込まれていて安易なホラーテイストのメロディからはかけ離れており、創意工夫を感じる。同じく音演出でいうと、同録のセリフとナレーションのセリフがかなり音の色合いが乖離していて、恐らく意図的なものというよりはある程度杜撰に設計されてる部分もあると思われるが、しかし主人公の肉声がどこか現実から浮遊したナレーションのクリアな音として響くこと自体がこの映画の中の呪われたアパートという空間設計と重なり合う部分も多く思われ、中々奇妙な効果を生んでる。
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