ねこ無双

センチネルのねこ無双のレビュー・感想・評価

センチネル(1977年製作の映画)
4.3
主人公は売れっ子ファッション広告モデル。
都心から20分程離れた郊外に移り住んだことが恐怖のはじまり。
そこは豪奢な邸宅の各室をアパートメントとしている賃貸物件。
そこで出迎えてくれたのは奇妙な住人たちと、最上階の窓辺から主人公を見下ろす盲目の神父…。

やがて彼女は原因のわからない片頭痛、淫夢、奇妙な現象に悩まされるようになります。その謎を追う過程がミステリーでもあります。

ジェフ・ゴールドブラム(広告フォトグラファー)、クリストファー・ウォーケン(刑事の相棒)、トム・ベレンジャー(物件紹介してもらう男)、が端役で出てきてなんか得した気分。みんなモデル並みに見目麗しくて、今のイメージで見るとびっくりすると思う。

突然目の前で自慰を始める女性の住人、3Pしたのが娘に見つかってキレ出す亡き父(回想シーン)など…ちょいちょい出てくる微インモラルな雰囲気が気持ち悪さ増。
そこへ70年代ホラーといったショッキングシーンもちゃんとある。
ラスト繰り広げられる魔窟感は最高に気持ち悪い。

なぜ不可解な現象が続くのか?
終わりにすべての事象がぴったり収まるような気持ち悪いすっきり感。
全てはそこから始まり、そこで回収されるんです。

🐾不思議なにゃんこのお誕生パーティーもあります。

アメリカでTV放映された際はカトリック教会からのクレームを回避すべく途中の設定を変更したものが流されたとのいわくつきとのこと。