佐藤克巳

お小夜恋姿の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

お小夜恋姿(1934年製作の映画)
3.5
温泉街旅館の看板娘田中絹代が、画家山内光とモデル坪内美子との三角関係になり坪内が川に身投げして山内は去って行く。というストーリーは売れない作家斎藤達雄の駄目小説だった。一転、現実の田中がタクシー運転手との恋に破れる後半が案外の出来で、策に溺れた島津保次郎監督の惜しい失敗作となってしまったが、前半の絵画的な映像美と坪内の妖艶な魅力は満喫出来た。
佐藤克巳

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