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幽霊と未亡人のHKのレビュー・感想・評価

幽霊と未亡人(1947年製作の映画)
3.5
『ローラ殺人事件』に続き、主演は美豹のジーン・ティアニー(当時26歳)。
アマプラにけっこう主演作があったので、次は本作をチョイス。
監督は『イヴの総て』『クレオパトラ』のジョゼフ・L・マンキーウィッツ。
舞台は20世紀初頭、若くして未亡人となったルーシー(ティアニー)は夫の実家を飛び出して、小さな娘と海岸の豪華な割には格安の一軒家を借りますが、いわゆる事故物件というやつで・・・

自殺者の幽霊かと思ったら、本人いわく不注意で眠ってる間のガス中毒死だとか。
別に世の中に恨みは無いようで、むしろなかなか紳士的なキャプテン(船長)。
自分の海での経験を本に書きたいので手伝って欲しいと、未亡人との不思議な共同生活が始まります。

ちょっと頑固な幽霊を演じるのは『クレオパトラ』『マイ・フェア・レディ』のレックス・ハリソン(当時39歳)。私がこれまで見た中では一番若いハリソンですね。
主人公の小さな娘は当時まだ9歳のナタリー・ウッド。
ホラー色は皆無のコメディ調の作品ですが、甘いばかりでは終わらない、なんとも余韻のあるよいお話でした。

ティアニーはやはりジャケ写映りがよくないですね。もったいない。
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