桔梗F

口裂け女2の桔梗Fのレビュー・感想・評価

口裂け女2(2008年製作の映画)
4.3
あまりに哀しすぎる口裂け女誕生秘話(;_;)

岐阜県で養鶏場を営む沢田家の三姉妹、長女の雪枝(川村)、次女の幸子(岩佐)、三女の真弓(飛鳥)は順風満帆に暮らしていた。

雪枝の結婚を知り半狂乱となった雪枝の昔の恋人・鈴木が雪枝と間違えて真弓に硫酸をかけてしまう。
深い傷を負った真弓を姉たちは励ますが、同じころ街では連続殺傷事件のニュースで騒ぎになっていた…

『口裂け女』シリーズの2作目。
普通、映画はシリーズ化するとだんだんへなちょこになるのが定石だが、このシリーズは…

「1」 超へなちょこ
「2」 隠れた掘り出し物( ; ゜Д゜)
「ビギニング」まあまあ…
「リターンズ」観てない
「vsひきこさん」とんでもないものを観てしまった(苦笑)

個人的に2の評価が高いのは1が★1レベルのへなちょこすぎて対比効果で上がってるかも(^-^;

すごいホラーを予想する方もいるかもですが、厳密に言うと「口裂け女の誕生秘話」でホラーではありません(^-^;

サスペンスタッチの重いヒューマンドラマです(>_<)
というわけで、口裂け女が人を襲いまくるスラッシャー映画だと思って観ると玉砕です(゜ロ゜;
※ただし、R15なのでグロはあり(*_*)

1978年、岐阜県で起こった実在の殺人事件をもとに…とありますが、そんな事件はありません(*_*)

ちょうどこの頃、岐阜県のローカル新聞で口裂け女?の記事が出たのが、伝説発祥らしいので、それに合わせたんでしょう。

口裂け女は「足が速い」「赤い服」「武器は裁縫ばさみ」などの噂の尾ひれが映画内で無理なく描写されてるのは憎い演出!

ストーリーは地味に見えるが、幸せ青春ドラマ→落ちる→しかし、がんばる!→畳み掛ける不幸→でも…がんばる→とどめの一撃→畳み掛ける一撃(苦笑)と、かなりの鬱展開Σ(゜Д゜)
鬱映画好きは必見!

低予算ながら、脚本、演技、伏線の回収、ラストショットの素晴らしさと傑作ではないけど、この手のへなちょこJホラー?にしては、出来が抜きん出ている(*_*)
※他があまりにひどすぎるからだが…

ホラーとしては残念だけど、サスペンスドラマとしては良質♪
70年代(昭和)の服装や家具、小道具、髪形など細部までこだわるとこは立派(T_T)

鬱だし地味なので万人が楽しめるストーリーではないが、幸せ満載の美少女が不幸の絨毯爆撃で奈落に落ちる展開に美学を感じる方にはお勧め(;´_ゝ`)←鬼!

ちなみに「2」をうたってますが、1との関連はまったくありません(*_*)
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