ふっくー

ゴースト・ドッグのふっくーのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.5
殺しの依頼を受けて、それを実行したら、なんやかんやでマフィアの身内を殺してしまい、それから命を狙われるけど、自分が大切に育てていたハト達が殺されたことから、武士道に忠実に敵を排除するお話。

フォレスト・ウィティカーのどこか優しい表情がなんとも言えなくていい感じ。
アイスクリーム屋の親友と話をするシーンは全く話が通じてないけど、なんとなく言いたいことは2人ともわかっていて意思疎通が出来ているあの感じが心地良い。
武士道と言ってる割にサイレンサーでサクッと殺したり、スナイパーで狙い撃ちしたり割と武士道に反してるのはツッコミしてはいけないのだろう笑

これ設定は殺し屋の話で後半にかけて一人一人マフィアを殺していくんですが、今作がジム・ジャームッシュ監督とゆうこともあり、ビックリするくらい派手さのない淡々とした展開で、銃撃戦もありません、
これ違う監督が撮ったら360度違うゴリゴリのアクション映画になっていたと思うww

ただこのなんとも言えない落ち着いた感じと、地味だけど見入ってしまう雰囲気、そして真面目な顔してどこか笑えるシュールな場面などジム・ジャームッシュ色全開な作品でこれはこれで面白いですよね。

マフィアのおっちゃん達が、好きなラッパーを口ずさんだり、ゴーストドッグと対峙した時に心臓発作で突然倒れたり、めちゃくちゃシュールだけどどこか笑える。
ジャームッシュ映画は合わない人はとことん合わないんだろうけど、自分はなかなかこういう作風嫌いじゃない。
派手などんぱち映画ももちろん最高だけど5本に1本くらいのペースでこういう映画も良いじゃない。
ふっくー

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