Taka

ゴースト・ドッグのTakaのネタバレレビュー・内容・結末

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

鳩と暮らす大柄黒人。通称 ゴースト・ドッグ。
愛読書は「葉隠」。
職業:武士道に生きる殺し屋。

という、フォレスト・ウィテカー扮する主人公が武士道を体現している (らしい) お話し。

奇妙でいて、ちょっと気持ち良い雰囲気。
夜の看護婦とか
言語の通じない親友とか
屋上で船を組み立てる男とか
Tシャツに「すべて熟知」の文字とか
拳銃をホルスターに収める時に一々刀のように振り回したりとか
いちいち味。スルメみたいな。

如何にも ヘンリー・シルヴァ っぽい異常っぷりとか、
間抜けな年寄りしかいない貧乏マフィアとか、
主人公の屋上トレーニングシーンとか、
全体的にわざとらしさをギリギリの線まで維持して、かつ、ペーソスを感じさせて流石。

英語とフランス語で話が通じない (が心は通じているらしい) アイスクリーム売りとの友情や、少女との共感も泣かせる。

主人公が何故「ドッグ」を名乗っているのか解らなかったが、
犬を仲介して少女と出会い、
前夜、犬が主人公にお別れを言いに来て、
主人公が死んだ後、少女が銃を手に取り、葉隠を継承したところを見ると、
実は「あの犬」こそが「幽霊侍」だったのかも!!
という結論はどうでせう?
Taka

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