かっこ

ゴースト・ドッグのかっこのレビュー・感想・評価

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)
3.5
現代アメリカで『葉隠』を愛読書にしながら武士道に生きる殺し屋を描く。
殺し屋とマフィア幹部との主従関係。最後まで仁義を全うする。
現代でここまで命を賭けて仁義を大事にする(できる)のはアウトローだけかもしれない。

時折挟まれる『葉隠』のフレーズが味わい深い。
ジョン・ウィック然り、愛する動物を殺された時の恨みは怖い。
ヒップホップをバックに夜の街を流すシーンとか、黒人街をぶらつく様子とか、
老いぼれマフィアのとぼけた会話劇とか、時折挟まれるシュールなコメディとか…
時間をゆったり使うシーンの数々、BGM無く落ち着いたシーン運び、
映像のザラついた質感、どれも心地よかった〜。
ひったくりを撃退する拳法使いの爺さん気になる。
言葉が通じてないのに意思疎通が図れているくだりは移民に対する暖かい視線も感じる。

ビジュアルやタイトルからフォレスト・ウィテカーが
刀でバッサバッサ敵を斬っていくかと思いきやそんなシーンは無かった。
ジム・ジャームッシュ作品でそれはないか〜笑
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