フォレスト・ウィテカー主演。
誰?なんだけど顔をみれば「あぁあの人か」となる人多いはず。
まさに"名脇役"で色々な作品にチョイ役でよく見かけるあの人。そんな彼が一匹狼のギャングを演じる映画。
一口にギャング映画といってもかなり変わった作風。主人公は黒人でありながら「武士道」を重んじており、"武士の格言"的な名言が映画の所々に登場。
殺しの指令は伝書鳩が持ってくる。刀を使った型を披露したり、拳銃をしまう時も刀を鞘に納めるような動きをする。
黒人が侍で音楽はヒップホップ、なんじゃこりゃ?!
下手するとスティーヴン・セガールの沈黙シリーズやベストキッド的な"ヘンテコオリエンタル描写"になりかねないんだけどそこを絶妙のバランスでB級にしなかったところがこの映画の凄いところ。
ほとんど喋らない寡黙な主人公、そんな不思議な男に興味を持つ少女とのやりとり、言葉が通じない陽気なアイスクリーム屋の親友等、キャラクターも魅力的だった。
派手さはないけどジワジワとなんか良くて印象に残る作品だった。