ダオ

伊豆の踊子のダオのレビュー・感想・評価

伊豆の踊子(1974年製作の映画)
4.2
1974年につくられた西河克己監督作品。伊豆の山道を旅する学生が出会ったのは旅芸人の一座で……。すっごく久しぶりに見るわぁ、吉永小百合だったよなぁと思ったら山口百恵でした、初の主演作だそうですね。西河監督自身のリメイク物。

『伊豆の踊り子』といえば踊り子ちゃんが野天の風呂場から真っ裸で飛び出してくる「子どもなんだと思った」の場面がほとんどクライマックスですが、百恵ちゃんったら(かなりの望遠ですが)ほぼその通りに小躍りしてきて見る者を赤面させてくれました、淡いわぁ。まぁたお相手が友和さんですもんねぇ、少しもエロさを感じさせないあたりが爽やかすぎる、ほんと淡いわぁ。

いくぶん地味ぃるな山口百恵ですが影のある旅芸人一座にとっては明るいイメージの吉永小百合よりも合っていました。にしてもあれほど見下しますかね市井の皆さん、街道をまともに行くことも許されないなんてなぁ、どういう差別意識なんだろう? もはやそういう感覚ってないでしょう? 時代よねぇ。

以降、百恵ちゃんと友和さんは同じようなシチュエーションで共演しつづけるわけですが、まさに時代が生んだ奇跡のカップルですね。
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