うだつの上がらない若者3人が手掛けた富豪の年寄りの誘拐。
それが規模が膨れ上がり、100億の身代金という壮大なものに。
誘拐がテーマではあるが、緊張感というより肩の砕けたユーモアが全編に。
なにより誘拐される側のお婆ちゃんの、ふんわりした雰囲気。
そして隠されていた真相が明かされる最後の描写に繋がっていく。
身代金といえば当然受け渡しが重要になるが、そこだけ微妙にカットされた感じ。
それがミステリの隠し味になっており、落としどころとしてスッキリさせる結末。
北林谷栄や樹木希林に緒形拳など、ベテランの役者がハマっていて真実味を持たせてくれる。