鈴木清順監督〈大正浪漫三部作〉の一つ。
一応泉鏡花原作なのね。
『ツィゴイネルワイゼン』が大好き過ぎるけど『陽炎座』はちっともなのは何故だろう。
松田優作がカッコよすぎるのと存在感があり過ぎて幻想世界とプラマイゼロで互いに打ち消しあってるみたいな。
松田優作ってどんな映画でも〈異物〉としての存在感が素晴らしくて、この作品だと周りが変すぎて妙に馴染んでるから逆に松田優作も世界みたいな物も互いに魅力が半減してる気が。
なので松田優作さんはもし異世界ファンタジーとか出る機会があったとしても合わないと思った。
ほぼストーリーはなく現代美術のインスタレーションがひたすら続く観念的･散文詩的な世界だけどそれでもやっぱりストーリーは欲しい。
この世で最も意味わかんない小説『ドグラ・マグラ』にだってストーリーはあるし。
