ツィゴイネルワイゼンが少しポップになったような映画。生きている女と死んだ女の情念のなかで優作の魂が揺れて引き込まれていく。鈴木清順の映画は生きている人と死んだ人が同列で描かれるから面白い。生死で優劣…
>>続きを読む脚本のベースは泉鏡花の「春昼」と「春昼後刻」より。「陽炎座」からはモチーフのみ借用という程度かな。陽炎座だけじゃロマンスにはならないもんね。
松田優作と大楠道代の絡みのシーンは、まぁちゃちぃと言え…
圧倒的ビジュアルセンスにやられっぱなし。
日本女の、恨み辛みをたたえ控えめにかつ強かに浮世に居座る魂の描写は、ホラーもので「怖がらせるもの」として道具化してしまった「幽霊」の本来の姿を映している様に…
映画館に観に行けなかったことを、後悔した。
それ程、映像が美しく、ドキドキした。
鈴木清順ワールド全開。ツィゴイネルワイゼンが成功してすぐに作られた、映画らしい。
生と死について扱っていたり、映像…