夜眠る、夢を見るという営みは、水の底に沈んでゆくことと似ている。果たして底につくのか、浮かび上がる保証はあるのか、やがては天地の感覚さえも不確かで、しかし逃れ難い。
この映画でも、夢と水が結びつく…
「3度お会いし、4度目の逢瀬は恋になります。死なねばなりません、それでもお会いしたいと思うのです。」本当に素晴らしかった!美妙幽玄な清順美学の横溢。どこを止めても絵になるエロティックな構図やカットか…
>>続きを読む劇作家の松崎春狐は、どこか儚げで浮世離れした美しい女性・品子と出会い、一夜を共にする。品子の幻影を追い求めるうちに、どうやら品子は松崎のパトロンの玉脇の妻なのでは、という仮説に辿り着く。そこに品子に…
>>続きを読む人の業、陰のある情念、愛情の裏返しとしての恨み、こうした仄暗さが美しく描き出されていました。江戸川乱歩や夢野久作など大正時代の耽美的な文学の美学を感じさせます。
人間の負の側面を芸術的に描くことで、…