シネスコの広い画面に広がる書斎に一人佇む老人の姿に、例えようのない孤独がありました。迷惑だけども孤独を埋めてくれる借り物の家族の存在が、手で触れて感じられた瞬間に消えてしまう様が、まさに肖像画の中の…
>>続きを読むヴィスコンティ的"遠くの親戚より近くの他人"
バート・ランカスター演じる教授は、ヴィスコンティ自身の分身であり、登場するのは美しかった母親、離婚した妻、作れなかった家族。そこにファシズムや左翼思想…
人間矛盾だらけってのをうまく表現している。
一人の時間が好きなようで、でも寂しがり的な。
あと最近気づいたけど、それなりの割合の映画で、その映画のメッセージを伝えにきてるシーンがあるけど、それに注意…
演出3
演技4
脚本4
撮影4
音楽4
技術4
好み2
インスピレーション3
他人のことを家族と思うことにしよう、そうすれば許せるという教授の台詞は刺さる。煩わしい他人と共同生活を送るうちに昔の家…
孤独好きのプロフェッサーなのにとっても親切。変なのに巻き込まれても寛容。若者たちの社会運動が盛んだった時期に作られた同時代作品も、ヴィスコンティだと美的な世界になるものだ。
昔は超美形の俳優の美形…
配信で再見。何故か年末に観たくなる。山猫以来のビスコンティ作品となるハリウッドアクションスターのバートランカスターと、ビスコンティ大好きヘルムートバーガー共演の人間ドラマ。老いた教授の邸宅の上の空き…
>>続きを読む(c)Minerva Pictures