教授の静かな老後が、上階の部屋をブルジョアの家族に貸したことにより掻き乱されていく話。
良かった。
ヴィスコンティの作品からは狂気の域の美意識を感じる。
映像が重厚で美しいこともさながら、ストーリーの軸に達観した人生観というか、美学の伴う虚無感を感じる。
この作品が持つ深淵なテーマ性は、私の理解に及ばないのだが、人間の「孤独感」や、人との特別な繋がりを求めざるを得ない性が描かれているように思えた。
あと、ブルジョアファミリーはヤバい奴らすぎた。
家の中で好き放題したり、約束を破ったり、失礼にも程があって観ていて面白かった。
