すね

自転車吐息のすねのレビュー・感想・評価

自転車吐息(1990年製作の映画)
5.0
園子温監督の『自転車吐息』やっと観た…!

今まで観た園子温作品の中で一番好き、かも!

このタイトル好きだなぁ…。

なんとなーく切なくって、なんとなーく苦しい。
悲しくってシクシク泣いちゃうよ。
ひとり隠れて泣いちゃうよ。
けっ。だれも見てないや。
気づいてないや。
そもそもなんでこんなに涙が出てきてしまうんだ?
待て待て。
いろんなことがわからない、俺?だれ?なに?

深夜、外へ出て行きどこへ向かうのかも決めずにただただ駆けていきたい「全速力で駆けてぇ系の映画」に久しぶりに出会ってすごく興奮してる。

興奮しているyo!

鼻息の音聞こえないかい。
スーハースーハーと聞こえないかい。

この世にカメラがあってよかったね。
映画があってよかったね。

走りたい、走りたい…!
車?そんなものはない。
自転車?そんなものはない。

足だ、わたしには足がある!わたしの足が一歩一歩、もっともっとと何かを求めて動き出す…!

ひとりはさみしい、ふたりがいい、できたらさんにんがいい、できればみんながいい、探していく、見つけだす、明日を。
すね

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