マリナ

ゴッドファーザーPART IIのマリナのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.4
ものすごく面白かった!冒頭のビトの少年時代の父の葬式の密教的な雰囲気からよかった。ストーリーは過去と今を行ったり来たりするのでちょっと混乱するけれど、孤立するマイケルと、ドンとして皆に尊敬されていくビトとの対比が悲しいくらい浮き彫りになる。ビトの時代と違ってマイケルは嫌な奴とも手を結んでキューバへ投資を進め、一転取りやめるなど人情ではなく冷静な判断力があるから現代社会で生き残れていると感じるシーンもあった。
しかしながら、父の時代から仕えてくれたファミリーの兄弟をイタリアから連れてきて脅したり、ましてや兄弟を手にかけるなんてビトならやるのだろうか、あまりにも冷徹すぎると思ってしまう。
フレドは小物でドンの器ではないけれど、気持ちは分かるので辛くなってしまった。
自分が活躍できる、組織にも貢献すると甘言を受けたときに冷静に判断できる自信がない。

鎌倉殿の13人で、義時が裏切った実衣を粛正しようとするとき、家族を殺すような人間に御家人は付いてこない、というような理由で反対されて取りやめるシーンがあったと思うが、殺してしまったマイケルとファミリーは果たしてこの後どうなるのかパート3がとても楽しみ。
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