群衆、複数人の撮り方が抜群に美しい。
と思いきや、ソロショットも決まる決まる。
どこを切り取っても格好良いし、編集にも無駄がないから、3時間超が苦痛じゃない。
最後の回顧、あのときは何も知らないみたいにパパの誕生日を祝おうとしていたけど、この血筋の結末は、マイケルに託されるとどこかで決まっていたのか、やじろべえの芯のように、マイケルの未来だけが自動的に一点固定されていて、ここまで時間が経ってしまったような気もする。
パパが駆け出すときはあんなに胸踊るような顔つきだったけど、愛する息子はいま孤独の淵にいるんだな。パパが、コルレオーネ村で逃げ出したときから、そんなことがもう既に決まってたんでしょうか。
ダサいショットが一つもない、悔しい映画やねえ。