ちゃそ

ゴッドファーザーPART IIのちゃそのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.2
父と息子。ファミリーを大切に思う気持ちに違いはないが、置かれた状況や時代の違いからか、その振る舞いがまるで異なる。笑顔が絶えず温かい食卓、近所の些細な困ったことにも手を差し伸べ尊敬を集める父。裕福ゆえに華やかで煌びやかでありつつも冷めた食卓、過剰なまでに「敵」を打ちのめす息子。父との違いを意識し、どのようにすれば父のようになれるのか葛藤しつつも、仕事に徹する息子は徐々に内部崩壊を招いていく。父との対比を描くことでファミリーが今後歩んでいく破滅への道を暗示する。
「こうする他なかった。最善の道を歩んできたつもりだった。」きっとマイケルはこういうだろう。ラストの食卓のシーンでも2人の置かれた異なる境遇があまりにも鮮明に描かれている。パート1と含めてもう一度観たい、そんな映画でした。
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