コルレオーネ・ファミリーの2代目となったマイケル。組織の拠点を西側へ移し新たな陰謀が始まるシリーズ第2作。
前作でファミリーのドンとなったマイケルを主人公に新たなファミリーの形を描いているが、何と作品のプロットが前作と全く同じなことに驚き。自宅でパーティ→撃たれる→犯人探し→関わった奴全員皆殺し、このプロットがどこまでメジャーなものか分からないが『ゴッドファーザー』においてこれらの流れは凄く大事だと思う。
本作はマイケルの本筋とは別にヴィトーがアメリカへ移住しファミリーを作り上げた過去の話が入ってくる。全く別のお話だが3時間半の尺があれば、別々の独立した映画を作っても良かったように思う。
若き日のヴィトーを演じたロバート・デ・ニーロは素晴らしく、正直マイケルの話よりはヴィトーに心酔している私はこの過去編の成り上がり物の方が面白かった。変わらずヴィトーの家族への愛と義理堅さにスポットが当たるが、ヴィトーが最初に働くお店というのが前作でヴィトーが撃たれた店なのだ。つまり、彼はゴッドファーザーとなってもなお、自身の足で世話になった八百屋に顔を出すのだ、決してその時の店長などいるはずもないのに。
もはや鑑賞済というよりは達成に近い作品だったがここまでくればPart3も見なければという気分になっている。