メイマーツインズ

ゴッドファーザーPART IIのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
5.0
【名作を観ようシリーズNo.105】


新年、明けましておめでとうございます🎍
2022年も長いものに巻かれない正直なレビューを心がけて参ります(笑)
こんな私ですが、2022年も宜しくお願い致します🙇‍♂️


今年最初の作品は、大晦日の”ゴッドファーザー〟の流れで続編の”PART2〟を再鑑賞。


”PART1〟に続いて、”PART2〟もアカデミー作品賞を受賞。
続編まで作品賞を受賞するのは、現在に至るまで”ゴッドファーザー〟シリーズだけの快挙らしい‼︎
甲乙つけ難い…でもあえてどちらかを選ぶなら”PART2〟の方が自分好みで。
前作に続き、ニーノ・ロータの甘美で情感溢れる音楽が作品を包み込み、全編から静寂な哀愁が漂う。
父ビトーの若かりし日々とファミリーを引き継いだ息子マイケルを交差させながら描いていて、観れば観るほど味わい深い見事な構成といえる。

PART2を語る上で欠かせない、ロバート・デ・ニーロの息を呑むカッコ良さ‼︎
若かりしビトー・コルレオーネを、前作のマーロン・ブランドのイメージを損なわず、それでいて彼ならではの魅力を創出していて素晴らしい‼︎
今作のデ・ニーロほど、映画の役者に心を奪われたことはない…

前作より貫禄がつき雰囲気のあるアル・パチーノ、このシリーズの味付けに欠かせないロバート・デュヴァル。

ラストの、兄弟が揃い仲睦まじい頃を描いた回想シーン。
ソニー、フレド、トム、そしてマイケル…
ノスタルジックで、儚くもあり美しい…、このシリーズの世界観を凝縮した最高の名シーンだろう。
そう、これは壮大な家族物語なのだから…
このシーンに、マーロン・ブランドの再出演の可能性もあったとか。

”PART1〟のようなダイナミックさはないものの、人間ドラマとしては深みが増しており、謀略、裏切り、疑念、粛清…といった組織社会の悲壮と蘊蓄が散りばめられた、重厚かつ崇高な作品。

ファミリーを一身に背負う、孤独なマイケル。家族愛とファミリーの秩序の狭間での、彼の苦悩と決断…
”泣いて馬謖を切る〟という中国の名言の真意を、この作品は教えてくれます。

”友は近くに、敵はもっと近くにおけ〟

さぁ、PART3へ