ベティ・デイヴィスという女優さん、めちゃくちゃ目が大きい上にイカつい顔つきで魔女感がすごい。ハスキーボイスなのも良い。
双子の妹を殺してから妹になりすますのだけど、自分を愛してくれてた人の存在や遺してくれた遺産があったことをのちに知ってしまってももうあとには戻れない。彼女は言い訳もしないし余計な言葉は発しない、既に覚悟を決めた人の厳格さがあった。だからこそこっちはむず痒い気持ちになって切なくなるラスト。いつ他人にバレてしまうか内心ハラハラしながら軽快にやり過ごすイーディス（ベティ・デイヴィス）も上手かった。
（町山さん解説にもあったけど）ルッキズムの根強かった時代に抜擢されたという中年の女性が闇堕ちしてく姿は「サンセット大通り」と重なった。大豪邸に住む未亡人と真摯に仕える使用人という設定もそっくり。
