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誰が私を殺したか?のHKのレビュー・感想・評価

誰が私を殺したか?(1964年製作の映画)
3.3
CS録画。ベティ・デイヴィスが二役で双子の姉妹を演じるサスペンス。
当時56歳ですがもっと老けて見えます。時代のせいでしょうか。
ギョッ!このパケ写ホラー映画ですね。

知り合いの金持ちを密かに殺して成り代わる話と言えば『太陽がいっぱい』(本作の4年前に公開)を思い出しますが、本作はその金持ちが双子の妹というパターン。
顔は瓜二つですから『太陽~』のアラン・ドロンより有利です。
で、やっぱりドロンと同じようにサインを練習したりしますが、うまくいかず右手をわざと火傷して左手でサインするのはなかなかいい考え。

しかし妹とは仲の悪かった犬に懐かれたり急にタバコを吸い始めたりしても疑われず、初対面のはずの妹の友人たちにもバレないのはちょっとデキすぎですね。
替え玉はうまくいったハズなのに思わぬところで・・・という展開は『ザ・ビッグマン』を思い出したりもしました。

二役の合成シーンはモノクロのせいもあってそれほど違和感無し。あからさまに継ぎ目が見える作品も珍しくない当時としてはなかなかの出来でしょう。

好人物の刑事兼恋人役を団子っ鼻のカール・マルデンが演じてますが、デイヴィスより若く見えるなと思ったらやっぱり4つほど年下でした。
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