ジョン

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカのジョンのレビュー・感想・評価

4.3
ツンドラのバンド、レニングラード・カウボーイズがアメリカへ遠征する話で、フザケてるのかフザケてないのか分からない微妙な、しかし微笑ましいオフビートな空気が終始漂っていた。

犬には優しいが人間には厳しいマネージャーの悪政に耐えながら次第に音楽性を拡張していくメンバーたちに感心するとともに、仲間になりたくてバンドを追い続ける謎の男の奮闘には目頭が熱くなる。床屋のおっちゃんにススキ?を渡すところとか、靴屋で革靴をじっと見つめるところとかはちょっと切なくて、『枯れ葉』とは全然違う映画やなと思いつつ、そういった人のさびしさにフォーカスが当てられるところがやっぱり良いなあと感じた。
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