toa

招かれざる客のtoaのネタバレレビュー・内容・結末

招かれざる客(1967年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ずしっと、ぐさっと、心を抉られた。
たぶん作品の着地と違うところで琴線に触れてしまったかも。いろいろ考えさせてくれる骨太な映画ですが、自分の場合はジョンと父の対話が消えなくて。

"父さんに借りはない。子どもを作った以上、養育は義務だ。子どもは親のものじゃない。説明しても理解しないだろう。
でも僕は息子。愛してるよ、今までもこれからもずっと。
さあ、これからひとりで決意しなくちゃならない。だからもう独りにして。母さんをよろしく"

なんて強い言葉。。。
映画の中だからぶつけられて、聞いていられる人が多いんじゃないかな。
わかったつもりで受け止めるというか近づく事すらしなかった親に対し、2回目のノックを諦めてしまった自分にとって、痛みを覚えるくらいに台詞がぐっさり刺さった。肌の色やジェンダーや、自分にはどうしようもない事で受け入れられなかった経験がある人にはきっと刺さる。
自分は一生、親にこんな言葉はぶつけられない。
ジョン、強いなぁ。。。
toa

toa