あすか

招かれざる客のあすかのネタバレレビュー・内容・結末

招かれざる客(1967年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

結末は想像できたけれど、やはり幸せな家族の笑顔がこちらまでジーンと嬉しくなる。
明るくて素直な娘、勉強が出来て仕事も出来て人の気持ちまで慮ることが出来る息子、財産もあり愛もある上品な両親、苦労したけれど精一杯の愛情で息子を育て上げた両親(お互いへの愛も)。両家族がみんな素敵で出来すぎなくらいの人たちだから、これからの苦難も助け合って乗り越えていけるんだろうと思わせてくれた。
この映画で取り上げられた問題は、この時代から今も続く黒人と白人の確執だけれども、今の時代はマイノリティの人達も大きな困難があるとされている。
どちらも愛がある結婚を偏見ある人たち(身内も含めて)が忌み嫌うことが大きな障害となる。まず法律を変え、人の意識を変え、困難なことがたくさんある。当人たちだけではなく、その子供たちにも偏見の苦難が待ち受けるのが更に辛い。
牧師さんが「苦難を乗り越えなければならないから結びつきは強い」という言葉は説得力がある。何となく結婚してすぐに別れる夫婦よりはよっぽど愛しあう力が強いのだろう。
あすか

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