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エドワード・ヤンの恋愛時代のDrDOGのレビュー・感想・評価

4.3
傑作らしくない傑作
こういう現代コメディをみごとに仕上げることに、自分の才能、テクニックを駆使するエドワード・ヤンは、もう傑作しか作れないのではないか、観ているうちにそんな気すらした。
 ただ、この作品は、この作品より前の作品のような「いわゆるアジア的な雰囲気」を持っているわけではないので、映画祭で受けないのだとエドワード・ヤンが憤慨しているという記事が新聞に載っていた。でも、映画祭なんてそんなものだし、観客は彼の真の才能の発揮を迎え入れるだけの度量を持っているし、それが映画の目指すもののはず。
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