あーさん

007/慰めの報酬のあーさんのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
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スカイ・フォールから入ったダニエル・クレイグ版007。
その後→カジノ・ロワイヤル→スペクターは観たけれど、今作だけ観てなかった。
観なくても支障はない、とのことだったが、、

これは観ないとダメなヤツだった!

"カジノ・ロワイヤル"の後、ヴェスパー・ロスに陥ったのは、ボンドだけではなかった。
私も相当陥ってしまい、"スペクター"を観ていても、ヴェスパー(エヴァ・グリーン)のことばかりが頭をよぎってしまう有り様。。
今作で、ボンドがヴェスパーを愛するがあまり復讐に燃える姿を見て、私もやっとヴェスパーへの呪縛から離れられた気がする。

今回もイタリアはシエナ、MI6の本部のあるロンドン、ハイチ、オーストリア、イタリアはタラモーネ、ボリビアはラパス…とあっちこっち飛び回るボンド。
正直、初めて観た時は何が何だか。。
どこかで誰かが裏切るのもお約束だし。
結局、この手の作品を観る時は、必ずメモを取りながら、そして少なくとも2回以上観ないとわからない。

ボンド・ガールのカミーユ(オルガ・キュリレンコ)が真木よう子風。キュッと締まった元気系ガール。こちらも復讐に燃えていて、ボンドと意気投合。

しかし、、相変わらず女性の扱いが酷い。
前の007シリーズはもっと酷かったらしいけれど、あのメドラーノ将軍の側に仕える女の子とか見ていられなかった。。(まるで性奴隷じゃない!フィクションとはいえ、こういうシーンは本当に腹が立つ!)
そして、石油まみれの件は…酷過ぎて唖然となる。。ここまでする⁉︎

今回、悪役のドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)は手塚とおる風。
環境関連会社グリーン・プラネット(いかにも爽やかなネーミング!)のCEOの顔の裏で、ボリビア政府転覆と天然資源支配を企む。
スマートな表の顔とダークな裏の顔を巧みに使い分け、マッドな感じが醸し出されていた。。

そしてそして、M(ジュディ・デンチ)の存在感は、やっぱりこの人しか出せないな〜と思ってしまう。唯一無二!

しかし、一番の謎は、、マティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)!
味方なん?それとも、ちゃうの?
わからん、わからん。。
こちらは解説読んでも、ピンと来ない。
どっちやねん⁈

ふーむ、スパイものは難しい。。

しかし!!
ボーッと生きてる平和ボケの自分は、たまにはこういう刺激的な作品を観て、こんな世界もあるんだ!と知る必要があると思った(フィクションだけど…)。

そして…やっぱり、ダニエル・クレイグは
超スーツの似合う男だった!!




*こぼれ話
BS-TBSで吹越満がナビゲートしてくれたのだが、カッコ良くしようと思ったんだろうけど、モノクロの画面がちょっと老け顔過ぎて…笑(シワとかクマが目立つのね)
カラーの方がまだ見れる感じだったのは、ここだけの話に。。
あーさん

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