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悪魔を見たの人間のネタバレレビュー・内容・結末

悪魔を見た(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

※性暴力描写があります。
婚約者を惨殺された国家情報院の男が殺人鬼に復讐する韓国産バイオレンススリラー。
いや〜凄い映画を観ました。本作はR18指定ですが、それに違わぬ痛々しい描写満載の血祭りフィーバーで最高でした。
もっと陰湿でじめじめした話かと思っていたんですが(いや、陰湿だしかなり重いですが)アクションの描写にかなり気合いが入っていて良い意味で裏切られました。エンタメ映画としても十分機能している作品だと感じます。
快楽のため女性を犯し殺す殺人鬼に一切同情の余地がないからこそ、ここまでやる?!みたいな暴力描写にも全く不快感が湧かないです。そしてチェ・ミンシク氏の演技力に感服。ここまで狂った役にはまり込んでると精神おかしくなりそうだ。
ミスはあったと悔いるも復讐には躊躇いを持たず淡々と暴力を振るうイ・ビョンホン演ずる主人公も良かったです。糸が切れたように慟哭するやり切れないラストはまさに韓国映画らしく虚無感が残り切ないです。
140分と長尺でしたが、この熱量を描き切るのには妥当かなと思いました。
映画の本筋には関係ないですが、序盤の方で日本のAV(おそらく)が出てきてめちゃくちゃ気まずくなってしまいました。あーそういうのってやっぱり日本産なんだなと。嫌だなあ。
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