みい太郎

悪魔を見たのみい太郎のレビュー・感想・評価

悪魔を見た(2010年製作の映画)
4.3
箪笥で世界メジャーになられたキム・ジウン監督の作品です。撮影スタッフもスリラーと言っているのでスリラーだと思います。
ある意味リアルにスプラッタよりスプラッタ(^_^*)してるので血がでたり、暴力的なのが苦手な方は無理かもしれません。

とおぉっても   怖いです。どきどきします。不思議なんだけど自分もそこに…そばにいる様な怖さがあります。自分が登場してないだけな感じの夢を観ている様です。
湿気や寒さ、温度…血飛沫(^_^*)まで感じる様な『気』がしちゃいます。

でもホラーとはちがうんだな。バケモノは人間で普通に生活して仕事してたりする人間。

だから怖い。

簡素化すると普通に生きてた人が猟奇殺人に巻き込まれたことから物語は始まります。『愛』と『恨み』と『憎しみ』と『習慣』が詰まっています。犯人役のチェ・ミンシクさんがホントに怖い。
現実に彼の様な人が実在する…と
偶然後ろに立つ知らない男性を疑たがってかかりたくなる程(笑)
多分生まれて初めての『俳優業って大変だわ~っ』でした。
そうじゃない人間がいくら努力や工夫しても…自分の中の残酷さを拡大しても…ミンシクさんのあの役をこなすのはかなりしんどいと思った。

イ・ビョンホン氏はこれから一皮向けた感じがして彼の信用度がかなりあがりました。
実際にあれ以上の悲惨で残酷な事が平気で出来る人間がこの世には
哀しいかな存在するコト、判ってるけど…そしてビョン様がしてる行為は人道的にダメな事なんだろうけど。適切な表現か判らないですが私が彼女なら多分嬉しい。
切なくて胸が一杯になると思う。
究極の愛だから。そしてある意味語弊かあるがスッキリする。

被害者の関係者はきっと悪魔に魂売り渡してもビョン様と同じ事してやりたいという心情になる。
誰の中にでも潜んでる狂気。サイコ。悪魔…
悪魔は誰なのか?見方によっては違うのかもしれない。
みい太郎

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