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復讐するは我にありのmoukのレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
3.7
彼が本当に殺したかったのは父親なのだが、父親を克服、昇華して大人になることなく、父的存在のキリストにすがったためにいわゆるエディプスコンプレックスを抱えたままとなった。人類創世期から宗教は人を殺すな、盗むな、と言ってるが、原始的で強烈な人間の欲求は宗教ごときでは規制できぬ、いくら罰則があり社会生活が壊滅的ダメージを被ろうとも、これが人間の本質的な姿だとも言える。神にも死んでもらったほうがいいのである。
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