このレビューはネタバレを含みます
還る場所、そこは「ハワーズ・エンド」。
ハワーズ・エンド(別荘)を軸に展開される人間模様がなめらかで、誰を憎むでもなく、ただそこに存在する関係という感じが不思議で、とても良い物語でした!
とあるロンドンに住む理想的な中流階級のシュレーゲル家と現実的な富豪のウィルコックス家。対極しているが、幾度となく惹き引かれ合う話。
富豪の老婦人ルースと中流階級の姉マーガレットが仲良くなり、ルースが亡くなる際に「ハワーズ・エンドをマーガレットに」との遺言を書き残したものの、燃やしてしまったウィルコックス家
しかし、話が進むにつれ、どんな結末になろうとも遺言通りになることが、見ていてとても面白かった
ヘレンとレナード、ジャッキーとの三角関係はとても運命的で、使命を持っており、出口が見えない感じが見ていて悲しかった
上流階級と中流階級、下流階級の人間が織り混ざった先にあるものとは