TAK44マグナム

ロボコップ3のTAK44マグナムのネタバレレビュー・内容・結末

ロボコップ3(1992年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ロボット警察官が大活躍のシリーズ第三弾!
世間ではシリーズ最低作と、よく酷評を耳にする本作ですが、確かに木曜洋画劇場にぴったりなチープさ加減もありつつ、よく観てみると実はケレン味たっぷりのおいしいB級映画であることに気がつきました。
単純に面白いと思います。シリーズを観ていないと結構置いてけぼりを食いますが。

 主演はピーター・ウェラーがスケジュールの都合で降板しちゃったので、ロバート・バーグに交代。ロボコップメイクするとピーター・ウェラーに似ているんですけれど、素顔はそんなに似ていないような気もしますね。

 ブライアン・デ・パルマ監督の元妻のナンシー・アレン演じるルイスは、残念ながら早々に退場してしまいます。しかし、その退場がロボコップの怒りの反撃につながる展開は燃えますよ!
敵の作戦本部に単身乗り込んで全てを破壊するロボコップの勇姿!

他にも実に頼もしいロボコップを観ることができます。
近未来ものっていうと出てくる「ヒャッハー」なギャングどもを蹴散らすロボコップ!
飛んできた弾丸を指でつかむロボコップ!
新装備のフライトパックで空を飛ぶロボコップ!
敵の忍者ロボットのオートモにやられまくるけれど一発逆転を決めるロボコップ!

しかし、ラストバトルでは機械オタクの博士たちに助けてもらわなかったら完全にやられてましたね・・・。
やや強引に画面に二人のオートモを存在させる手法に苦笑い。オートモは、最新型のロボットの割に武器が刀だったり、日本製だからって実に分かり易いんですが、さすがにタバコを吸うっていうのはロボットとしてどうなんだろう?と思ってしまいました。
もしかして、あれってエネルギー源か何かだったのかな?
普通にしている限り、どこからどう見てもロボットには見えないんですけれど、それがロボット然としたロボコップとの対比になっているんでしょう。

なんでもいいですが、博士役の女優さんはなかなかの美人さんではないですか。
何かの映画で観たような記憶もあるのですが、フィルモグラフィー的には全然知らない女優さんでしたね。

あと、キャストでいうと、シリーズをとおして出演している方々もいらっしゃって、特にニュースキャスターとかCMの変なオジさんとか、「この人また出てる~」状態にニンマリできます。
で、敵の親玉は日系企業会長のマコ岩松さんです!
いかにも悪い日本の企業家という様相ですが、最後はロボコップに対して、おじぎをして謝るという日本流のけじめの付け方?を披露します。
潔いと言えば潔いのですが、割とイケイケで悪い感じの会長だったのに、最後は謝ってオシマイっていうのには仰天しまくりです。

それにしても悪い日系企業カネミツ(当時流行ったジャパンバッシングのひとつの例)の本社オートモ基地?は許可なき者は入れないように立ち入り禁止になっているのですが、そこにある札に、きったない字で「立ち入り禁止」とテキトウに書かれていたりして、そこらあたりにこの映画のテキトーさも垣間見えしちゃったりします。

まあ、たまたまテレビでやっていたりしたら、ついつい最後まで観てしまうタイプの娯楽作ですね。


※再レビュー

レンタルビデオ、テレビ放送、セルブルーレイにて