いのしん

名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)のいのしんのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

無理のないちゃんとしたサスペンスだった。飛行船をハイジャックして細菌によるテロに見せかけて、本質は地上の住民を避難させ、セキュリティが甘くなった寺社仏閣の国宝を狙うという単純な窃盗の手口というね。2010年の作品ということもあり、スマホも高度なハイテク機器も出てこない、割と現実味のあるテイスト。コナンのやっていることは異次元の能力だが。
コナンと怪盗キッドの協力プレイが見られるのが見どころ。飛行船から放り投げられるコナン、怪盗キッドが助けなかったら死んでいたし、終盤にコナンが敵のボス・藤岡に飛行船の上で撃たれていたし、割とコナンが死にかけるシーンが多めのピンチな回だったかと思う。
テロ組織・赤いシャムネコのリーダーがコナンのサッカーボールでやられ、死に至ると言われている細菌をかけられそうになった時、本気で止めなかった、だから細菌は偽物だと気づいた、きっとかぶれているのは漆のせいだ、とコナンは推理するが、そう言い切るには不安要素が残る気がする。細菌は本物にも関わらず、犯人が死ぬ気で、もうどうでもいいやと自暴自棄になった故の発言だったらどうするのだろうか。取り返しのつかないことになる。