このレビューはネタバレを含みます
最初にクリスチャンベール演じる主人公の兄ディッキーが登場したとき、その表情・顔色・コケ具合に呆気を取られました。本人の役作りに加えメイクアップ技術が合わさってできたディッキーというキャラクターから作品への期待感が増したのですが…
個人的残念ポイントが2つ。
・ボクシングの試合シーンに惹かれない
攻撃がヒットする時の効果音がややトゥーマッチ感あり。大事な試合では大逆転勝ちが多かったが実際に数秒程度の短い時間で逆転KOだったのか?と疑問。
・兄ディッキーを許す過程
ディッキーが主人公マッキーや周囲にした行いを思えば、許す過程の描写が弱いように感じました。実際にはもっといろんな要素があっただろうが、省かれたものと思われます。
結果、困難を乗り越えた兄弟やその恋人・家族の感動ストーリーとしては、やや心に響きにくかった。
アカデミー賞俳優賞を受賞しただけあって、演技は見どころです。