実在のボクサーの波瀾のボクシング人生を映画化した実話で、2012年度のアカデミー賞6部門にノミネートされ、助演男優賞と助演女優賞の2冠を受賞した作品です。
テーマは、「家族愛」です。
家族の愛や恋人、ささえてくれる人々の愛があってこそ、苦難や逆境から乗り越えることが出来る事を描いた感動作です。
全編にわたって、レッド・ツェッペッリン、エアロスミス、ローリング・ストーンズなどの60年~70年ロックが効果的に使われています。
ボクシングシーンは「ロッキー」のようなクライマックスシーンのようなものではなく、実話ということで、反対に派手な演出や音楽なしで描いていますが、そこがいいように思います。
助演男優賞を獲得したクリスチャン・ベールの役作りや演技には心を打たれます。
もともと、この役にはブラット・ピットが候補だったのですが、降板したのでクリスチャン・ベールに役が回ってきたのですが、それも結果的にはよかったと思います。
ボクシングの題材ですが、「ミリオン・ダラー・ベイビー」のように女性でも楽しめる作品です。