「バタフライエフェクト」と「12モンキーズ」といった伏線回収が見事な映画を二本見たあとなのでそれより雑な伏線回収に見えたが、とても気持ちのいいラストシーンだった。
映画の常識を外した不思議な香りが漂う。こうくるだろうという予想をことごとく外してくる。“正義の味方”への全力の死亡フラグも回避され、バンドの長が怒るところで、一見無関係そうな女がうわあとしゃべり始めたり、霊感がある女の子が運命の子かと思いきやまた違う子が運命の子で・・・などなど(笑)
面白い！
原作を読んでないので伊坂幸太郎がすごいのか映画がすごいのかわからないが、とにかく人類が滅亡しそうなのに映画の雰囲気自体もコミカルなのかシリアスなのかもわからない。物語全体が不思議な空気に覆われている。
それもあの不思議なパンクロックのせいかもしれない。「♫僕の孤独が魚だったら〜」
映画全体にこのパンクが貫いているからか妙に清々しい。
