ポレポレ

天使にラブ・ソングを2のポレポレのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)
4.9
BS松竹東急の『よる8銀座シネマSP』(BS松竹東急 開局2周年記念 ツー好みのあなたへ 2特集」)で鑑賞。

歌手として成功したデロリス(Whoopi Goldberg)と、荒廃著しい聖フランシス高校の生徒たちとのドラマが笑えてアツい。素行が良くなかったかつての自分を超える悪童ぶりに翻弄されるも、彼ら彼女らを真っ直ぐに受け止めてあげる姿勢が頼もしい。当初は聖キャサリン修道院の仲間からの依頼を渋るデロリスに対する修道院長(Maggie Smith)の、「あなたの成功は友人たちの陰ながらの支えがあったからでは?」との毒舌混じりの説得はクスッと笑えるうえに至言。

中盤の「Oh, Happy Day」とクライマックスの「Joyful, Joyful」は最高! 前者は大きな声で歌えないアマール(Ryan Toby)が、後者は歌うこと自体を否定され続けて諦めかけていたリタ(Lauryn Hill)が成長した見せ場としてよく魅せていると思う。

生徒思いのイグネイシャス神父(Michael Jeter)の数学の授業と、ヴォルフガング神父(Thomas Gottschalk)のソーセージ料理尽くしには興味がある。

『金曜ロードショー』ではカットされがちなデロリスとリタの母フローレンス(Sheryl Lee Ralph)の会話の場面や、キャストが「Ain’t No Mountain High Enough」を歌うエンディングも観られてよかった。
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