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おいしいコーヒーの真実のasatoのネタバレレビュー・内容・結末

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

10年振りくらいに見直した。

エチオピア オロミア州を中心にコーヒーサプライチェーンを学ばせてくれる作品。

2000年に起きたコーヒー価格下落による生産現場の悲惨な状況を先進国の政策や裕福な生活を皮肉混じりに映している。

日本においてコーヒー好きな人は公正性や人権、環境問題への意識が極めて高いと感じている。
これほど当たり前のように、フェアトレードやレインフォレストアライアンスの認証商品が陳列しているモノはなかなかないのではないだろうか。

個人的には慈善志向の強いフェアトレードはあまり好きな考え方ではないし、現在の日本人は慈善価格でコーヒーを買えるほど裕福だとも思わない。
今の相場は高騰していることもあるが、中長期でみれば価格は安定しないものだし、それに備えるべきだとも思う。

消費者側としても毎日コンビニでコーヒーを買うのではなく、たまには500円のコーヒーや1000円のコーヒーを飲むことも大切だと感じる。
ざっくり締めると、良いものを作って相場に左右されない品質のコーヒーを高く売ることが1番幸せな世界だなと。観ておいて損はない映画だと思う。
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