ケジメピザ

おいしいコーヒーの真実のケジメピザのレビュー・感想・評価

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)
3.0
実は 原油の次に金額の大きな「一次産業」貿易
製作から20年近く経ってしまったが やっと鑑賞
現在では 多少は状況が改善していることを願います

作品の評価としては「並」の域を出ていない印象

「コーヒー(生豆)」という 石油に次ぐ巨大貿易商品の 1次産業に携わる方々に目を向けた「一つの視点」として 十分に取材されてシッカリと描かれています
ですが 言い換えれば その「一つの視点」でしかありません

「コーヒー」という商品の 末端価格(米シアトル:スターバックスコーヒー)と 一次産業の卸値との差(約1,000倍)

しかも その不均衡・不公平を調整するWTO(世界貿易機関)自体が 大国や先進国の力に負けて アフリカの小国が殆どの生産国たちは 発言や参加の機会すら与えられていない現状と それではコーヒーの生産及び産業自体の継続性にも悪影響であることが シッカリと発信されている

ただ エチオピア等のコーヒー生産者の窮状は「コーヒーによる問題」という訳ではない

そもそもの独裁かつ軍事政権による 圧倒的不経済
枯れた大地に根付く 金になる一次産業商品が他にない
そこから脱出する教育を行う 学校がそもそもない

これらは 北半球の大国の大手コーヒー企業の責任ではない

ただ コーヒーに限らずですが「発展途上国」で生産された商品を利用して そこから大きな利益を得ている大国の大企業が 途上国にその利益を還元して発展を支援するのが 正に「先進国の良識」という物だろうと思う

現に 生産者の表情と消費者の表情とのコントラストは 寒々しく映る

最後に「クラフトフーズ社 ネスレ社 P&G社 サラ・リー社 スターバックス社には 取材を拒否された」と釘を刺す

https://blackgoldmovie.com/
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