せみ多論

ベスト・フレンズ・ウェディングのせみ多論のレビュー・感想・評価

3.8
 28歳になって独身だったら一緒になろうと約束を交わした男女、マイケルとジュリアン。その時がやってきて胸が高鳴る独り身のジュリアンに対して、なんとまぁフィアンセが出来ちまってるのがマイケル。
 そのフェイアンセからマイケルを取り戻そうってのが話の大筋なんですが、まぁ結末の好みは人それぞれとして置いといて、私が大好きなのはラストのダンスシーンですよ。
 パーティー会場に取り残されたジュリアン、彼女の表情は切ないようでいてそれでも前を見ていこうという意思を感じる。でもやっぱりちょっと今はつらい気持ちを隠せない。その時突然友人で同性愛者のジョージから入る電話、流れ出す名曲 ISay A Little Prayer 近づく二人、始まるダンス。同性愛者と異性愛者だから決して結ばれることのない二人の一夜限りのダンスは、その儚さ故にとても美しい。ダンス中の二人の表情もキラキラしていて素敵です。ちょっと切ないラブコメ映画としてお勧めです。
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