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黄龍 イエロードラゴンのLEEのレビュー・感想・評価

黄龍 イエロードラゴン(2003年製作の映画)
3.7
倉田プロモーション製作、中国ロケを実施した一本
2003年の映画とは思えない画質だったが、思った以上に楽しめた作品だった


中国を舞台に人体を強化する劇薬「イエロードラゴン」の抗体の争奪戦が始まる…!というお話
割とシンプルなお話のはずが、ちょっとややこしくなっているのは見ていて気にはなった
あと敵の中村さん等中ボスがせっかく個性的なビジュアルをしているのに、映画全体としてみたらキャラクターが立ってないのは残念
個人的に嬉しい誤算だったのはスケールが超デカい!とまではいかないんだけど、思っていたよりセットも作ったり色々な所でロケをしたりで大規模な作品となっていた


アクションは倉田先生がSAMURAIで一緒に仕事をした仲からか「ジェヴォーダンの獣」なども手掛けてノっていた郭振鋒をアクション監督に迎えていた
当時流行っていたワイヤーアクションやマトリックス的な演出を取り入れたりもしているんだけど、ぶっちゃけ裏目に全て出ている
特にワイヤーのせいでアクションのリアリティのラインがよくわからなくなってしまっているのは残念(あと動きの方向が直線的すぎる
ラストバトルのゴタゴタな感じ(&VFX)は郭振鋒がアクション監督を務めたレジェンドを思い出した
でもそれを差し引いてもいい部分が本作のあった
倉田プロモーションの役者は勿論、主人公や照英なども体を張ってアクションに取り組んでいて、実際動きも良かったし見ていて非常に好感が持てた
倉田プロモーションじゃなきゃ作れない逃げのないアクションだったのは嬉しい


我ながら過大評価かもしれないが、間違いなく刺さるものはある作品でした
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