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トム・ホーンのMayumiMのレビュー・感想・評価

トム・ホーン(1980年製作の映画)
3.1
35年に渡って続いたアパッチ戦争に半生を費やしたトム・ホーンの生きた時代って、アメリカの背景的には工業化によって新時代かつ新秩序が定着しつつあった頃だったみたいですね。舞台となる町並みこそ昔ながらの西部な感じですけど、『国家の立て直しには新聞と法律が率先しなきゃならん(作中の台詞より)』という点を考えると、トム・ホーンの生き様というのは時代錯誤であったのは否めなかったのかな……と思ったり。
そんなもののあはれな人物を演じたのが晩年のマックイーンというトコロにさらなる哀愁を感じられた……んだけど、何でだろう、水時計付き絞首台を撮りたかったといわんばかりのストーリーだったのが残念でならなかったり。

それにしても、真犯人は誰だったのか……その辺りを言及されてれば、もう少し見応えのある作品になったかも。
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