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王女メディアのneroliのレビュー・感想・評価

王女メディア(1969年製作の映画)
3.8
■パゾリーニ監督はなぜ、ギリシャ悲劇王女「メディア」を映像化しようと思ったのか?■
 
 
パゾリーニ監督は、ギリシャ神話を数作品映像化している。
 
例えば『アポロンの地獄』。
同監督は、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を映像化した。
 
男子が父親を殺し、母親と性的関係を持つ話。
 
パゾリーニ監督の自伝的作品と言われている。
なので、映画化する目的はよくわかるが…。
 
 

しかし、『王女メディア』は同監督の目的がよくわからなかった。

本作は、夫に裏切られたメディアが、夫に復讐する話。
 
メディアは、金羊毛皮を盗んだ自身を追ってきた弟の首をはねたりする。
 

ところで、同監督の弟は、反独パルチザンであった。
内部抗争で弟を亡くしたことと重なるのか?
うーん…。
 

メディアの話が好きでただ映画化しただけなのか?
 
 

■マリア・カラス氏が美しい〜♡■
 
 
主演、メデイアを演じたのは、ソプラノ歌手マリア・カラス氏。

こんなに美しい方だったのですね〜
 

同監督は、音楽の使いかたが独特であり、日本の歌舞伎のような音楽を使用。

違和感はあるものの、日本人の私としては馴染みやすかった〜
 
 
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