会社のやり方に疑問を持った彼は提案書を出し、それがきっかけにクビになり多くのクライアントを失う。唯一ついてきてくれた経理のドロシーに手を出してしまい勢いで結婚。なかなかに散々なんよね。
仕事に対する自分の理想を追求するのは良いこと、ドロシーに手を出したのも同情とかそんな生半可な気持ちだったと一蹴りにできるものでもなさそうだった、でも彼は確かに失敗した。人生の指針がちょっと揺れた。たぶんどん底間近。
見てる時ずっと思ってた、もっと上手くやれるだろって、失敗ばっかじゃんって。
完璧であるために、こういったリスクを考えて常に冷静であれと賢くあれと。そう思ってた私がたぶん間違っていた。
この映画は、間違ったって失敗したって例えどん底におちたっていいんだって、いやそんなことよくあることなんだって教えてくれたような気がした。大事なのは、魂の火を燃え続けさせることで、どう這い上がるか、失敗から何を学び、次の行動にどう繋げるかだ。それは前と同じ方法じゃなくたっていい、前みたいにならなくったっていい、自分で試行錯誤して見つけた“完全な方法”に向かえばそれでいい。