映画初心者

美女と液体人間の映画初心者のレビュー・感想・評価

美女と液体人間(1958年製作の映画)
3.4
本多猪四郎監督作品。「ガス人間」がかなり良かったので、こちらも鑑賞しておこうと思い、鑑賞。ガス人間に比べて、う~んと思うところが多かったです。凡作。

水爆実験によって液体人間が誕生した。液体人間が人々を襲うと溶けてなくなってしまう。液体人間が東京に現れたことでパニックになっていき...というあらすじ。

液体人間によって人が溶けていく描写が良いです。特撮が良い。ボッボッボッと沸騰するような音で溶けていく人間、スーツだけ残り少し空気に押されて沈んでいく様がリアル。1950年代の東京の街並みが古き良き日本と言われるような昭和の姿で良かった。

しかし、危機感があまりない作品でした。液体人間と人間が遭遇する場面が前半ほぼなく、終盤に至ってもスピーディーさがない、襲い掛かってきても逃げれそうなスピード感なのが残念。また、人間たちの描写も薄く、歌を歌ってるシーン、露出度が高い女性が踊るシーンが比較的多く、大人の男性に向けたサービスをかなり感じた。

<総評>
ゆったりとした展開で危機感があまりなかった。特撮の描写、東京の描写が良かった。ガス人間は、構成や映像的魅力どちらも良かったのでそれと比べると、う~んというところ。
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