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美女と液体人間のmitakosamaのレビュー・感想・評価

美女と液体人間(1958年製作の映画)
3.3
美女液。最初の変身人間シリーズだけど、個人的にはあまり引っかからないなぁ。
放射能の影響によって人が液体人間になる…って話だけど、これ今じゃ出来ないかもなぁ。
「被爆者を怪物扱いするのか⁈」とうるさいヤカラがクレームつけるかもだよ。セブンのスペル星人と一緒。
核兵器に対するメッセージとして、未来に生き残るのは液体人間かも知れない、という痛烈な批判精神がこの映画にはあるんだけど、それが認められなくなるような世の中は嫌だなあ。

ただタイトルとして「美女と液体人間」と銘打っただけに、映画自体にエログロナンセンス感がハンパなく漂ってる。
しかもギャングの暗躍とそれを追う警察という物語として進むので、話の本筋としてメッセージが伝わり辛いかな。

ゴジラと本質的には変わらないキャラクターなんだよ。放射能を浴びて恐竜が巨大怪獣になるか、人が液体人間になるか、の違いでしかない。
でもゴジラ程のキャラクターの強さがない。これは怪獣と怪人の違いだけじゃ無い。単純に映画の完成度の高さにもあると思うんだ。

しかしドゴラといい割とギャングの物語との平行物語ってあるよなぁ。物語として作りやすいってのはあるのかな。
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