とーるさんし

美女と液体人間のとーるさんしのレビュー・感想・評価

美女と液体人間(1958年製作の映画)
4.0
私が観た本多猪四郎作品の中で最も面白い。雨の晩に行われる殺人、まるで黒沢清作品のような人間たちの液体化。いかがわしいクラブの雰囲気と、ジャズバンドの演奏の中サイレント的に処理される行動と視線の数々。全編にわたる「水」の主題が結実する地下水道の暗黒と壮絶な炎の対比。

これはJホラーの文脈から再評価されるべき良作。白川由美のエロスに0.1点おまけで4点。
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